5/14 世界遺産劇場 剛さんの石舞台ライブ その4

お次のMCです。メモの通りに進みます。

MCはじめのほうはちょっと聴き取りづらかったのもあり、書けている所と書けていない所がありますので、ご了承ください。




今歌った曲、奈良を思って作った曲だったというようなことをおっしゃられていました(どの曲かは覚えていないのです…ごめんなさい)。



そして、自然と音楽の関わりについて語る剛さん。

昔から比べると、水や雨を簡単に感じ取ってしまっていると思う…例えば、昔は雨が降って欲しいから雨乞いがあり祝詞をあげたりというのが普通だったと話します。

「昔は自然に対して崇拝する真っ直ぐな感情、心、そういったものが表現としてでてきていたと思う」

「我々は今皆様にこうやって音楽を捧げていますが、昔は音楽や言葉や舞というものは神様に捧げるものでした。今は形が変わって沢山の人々の前で音楽や言葉、いわゆる表現というものをしていくことができるようになりました。」

と、凄くゆっくりと静かにぽそぽそと、ひとことひとことを大事にするようにお話されていました。


「僕は本当に数年前から歌を歌ったり、音楽を奏でたりすることの重大さ、昔の人々のピュアな真っ直ぐな想いというものをこめて演奏しよう、頑張ったりしよう、と急にそういう風に思ったんです。」


「それをふりかけてくれたのが奈良」と言っておられました。

上手くいえませんが、「急な心の変化」とか話を聞いていて、…「剛さんも人間なんだなあ…」と思ったというか…。

なんか私、テレビで見る方って存在してるけど存在してないような、自分からはものすごく遠い人…そんな感じがしてしまって、だから、オアシスのリアムとノエルの兄弟げんかとかもそうだけど、そういうの見せてくれると「生きてるんだなあ」「人間なんだなあ」って思うっていうか…当たり前なんですけどね。


長くなりそうなので進みますね。

剛さんは、今日来てくれているお客さんに対しては勿論、今日来てくれているお客さんを繋げてきてくれたご先祖様に対しても感謝して、歌を歌ったり音を出したりしようと思ってステージに立っておられるとの事です。

この言葉を聞いていて、昔、「あんたの周りにはあんたがあったことない、じいちゃんばあちゃんが、うようよ浮いてるの。息を吸うたびに空気と一緒に鼻や口からその人らの魂が出入りしとるんよ。せやから、悪いことすると、すぐに分かってご先祖さんがみんな泣いてしまう。」と言われた事を思い出しました。

その当時それを聞いたわたしはあまりの怖さに「息吸うの嫌や!!」と言って、それを言った近所のオバちゃんを困らせてしまいまして…。

結構この言葉はパンチ力があり、当時ピーマンが苦手だったのですが、でも食べないと周りにいるご先祖さんが泣いてしまう!!と思って食べたり、色々なことを克服できたようなきがします…と考えるとご先祖パワーは凄い!感謝しなきゃです。


「そりゃもちろん、本当に自分もさまざまな犠牲があったり、本当に色んなことがあって今日僕はここに立っていますしね。そういったことに感謝したいと思うし、感謝して生きていくことが絶対だなと僕は思っているので、今そういう風にいつもしていますが。」

剛さんは、自分をつくってきた、自分が作ってきた過去に対しても感謝してるんだーと思いました。


私の場合、結構後から気がつくことが多くて、その時には気がつかないことがたくさんあるんです。

たとえばその当時は凄く傷ついたりする事だったり、憤りを感じることだったとしても、今思い返してみるとそれがあって良かったと思えることがたくさんあるのです。

剛さんのいう感謝とは違うかもしれませんが、ありがたいと思うことはたくさんあります。

逆にそれを教えてくれた人たちのことを考えると、本当はその時その場で思うべきだったと思うし、そのときに返さなければいけない答えとかたくさんあったと思い、自分のおケツの青さに辟易したりすることもしばしば柴俊夫なんですが…。

…さ、寒い。

でも返せなかったから今があるのかなあ、所詮私なんてずっと青いお尻を隠したり見せたりしながら生きていくんじゃないかって考えることもしばしば……寒いからやめとこ。



そして「最近はスピリチュアルブームと言う言葉がよくとんできます」ということから、スピリチュアルの話。

「ブームとかではなく、日本人がこの国を作るということで色々やってきているそのメッセージを、今までの縁というか、繋がりというか、メッセージや思想を守っている人たちがいるということがものすごく素晴らしいことであって、そこに対して自分を見失いながらかかわっていくというのは違うと僕は思います。」

この真意っていうこともちゃんと説明してくれました。

「先ほども言ったように自分は一度きりしかないんですから 自分をちゃんと持った上で、その昔の自分がこの日本のために数々繋げてきて、作り上げてきた、そういったものを感じ取っていくということはものすごく自然なことであり大切なことなんですね。」

ここの言葉はあえて抜粋はしませんでした。

そのほうが分かりやすいし、剛さんのそのままかなあと思ったので。


ブームにのっかるのではなく、そういった場所も自分で決めていけば一番いいとおっしゃってました。

「誰に言われようが、自分は合わないところは合わない、合うところは合う、本当に自分が決めればいいんです。全てね。日本をどういう風にしていくか自分が決めればいいんです。」


「テレビもそうですし、音楽もそうですし、何もかもそれを頑なに戦ってらっしゃる方もいらっしゃいます。でもなかなか芽は見えなくて。先ほども言ったような正義感、自分に酔いしれてる、そんな風な評価とかになって正義と言うものは廃れがちですが、でもね、そんなもんだと思ってやっていればいいと思います。僕もそんなもんだと思ってやっています。敵も多く作りますしね。でも敵を多く作って人を沢山救うことができる、そんな人生は素晴らしいそんな風に思って生きています。」

私の好きな言葉を沢山おっしゃっていて勝手に嬉しくなってしまいました。



「そんなもんだ」っていう言葉が凄く好きなんですけど、私の中での「そんなもんだ」は適当に流すことじゃなくって、受け止めたうえでの「そんなもんだ」で、その中には諦めもあるけど希望もたっぷりあるんです。

剛さんの「そんなもんだ」はどんなものか分からないけれど、私には力強く聴こえました。



剛さんをそんな気持ちにさせてくれた、そんな教育をしてくれたのは、ご両親だったり奈良に根付く様々なメッセージということで、「逃げずに本当に日本を救いたい」「日本人である自分にしかできない愛を描きたい」ということを素直に思わせてくれたのが奈良なのだそうです。

奈良は剛さんにとってはとても大事な場所なんですねえ。



私は京都で生まれましたが、「住めば都」的にのらりくらりと生きておりますゆえ、奈良に純粋に想いを馳せる剛さんって凄いなーと思います。

こっちに移住して、もうここで一生終えてもいいっていう感覚なので…郷土や風土を愛するっていうこと素敵ーと。

あ、日本は好きですよ!

ハワイやカナダに行ったとき、お米とお味噌汁と鮭とお漬物が食べたくて食べたくて…って私の郷土愛の浅さよ…。

でもハワイいい所だったなあ…幸せのハワイ航路饅頭が売ってなかったのだけが悔やまれる…。



そして、

「ほんとにひとりではないんだなって言う風に思えるこんな時間も多いし、ひとりだなって思う時間もありますけれどもね、そんな時間をいったりきたりしながら僕も生きてきたりします」

「沢山の人と別れてまた出会ってそんなことを繰り返して今日になります。命っていうものは本当にはじまるものであるけれども終わるものであるということですね。」

と静かにお話していました。




それからは剛さんの歌うお歌の説明です。


剛さんは、ラブソングではなくずっと命を歌おうと思っているんだそうです。

ラブソングを歌うことはできるけど、ラブソングは他の多くのミュージシャンの方々が歌って、ラブソングを歌うというお役目をしてくれているから…とおっしゃっていました。

実際、歌を作る過程の中でラブソングを作ってくれといわれる時も多いらしいです。


ただ、

「ステージに上がって、本当の歌を歌っていないのであれば、それは失礼に当たるんでラブソングは作れません」

「作れますけど歌いたいとは思いません」


ということで、命の歌を作ることが多くなったそうです。


私、ラブソングだと思って聞いていた曲が何曲かあって…(すいやせん☆えっへへ☆)、でもそれも全て命を歌ってるということなのかぁーと考えると…そっか…愛とかそういうの含めて命だから…あの言葉もこの言葉も、全部愛じゃなくて命として歌ってるって思ったら、西野さん風に「愛歌」よりも「命歌」の方が、なんか凄いね…ぶるぶる…と震えました。




「わかっていること、わかっているなら恥じらいとか、ちょっとしたもどかしさだとか、そういったものを捨ててね、愛してる人に愛していると伝えればいいし、大切な人を人生かけて守ればいいと僕はそう思っています。色んな命というとらえ方、愛というとらえ方、あると思いますけれど、僕の命、僕の愛の描き方、それを僕は真っ直ぐに信じてこれからも沢山歌を歌っていくし表現していこうと思っています。」

失礼に聴こえたら申し訳ないですが、言ってるときの剛さん普通にかっこよかったです。




…この大切な人を人生かけて守る…って、男性目線かなーとポンヤリ考えておりまして……会場内の女性に向けていった言葉なのか、男性に向けていった言葉なのか、というのが…いや、この言葉を掘り下げようとかそういうんじゃなく素朴な疑問なんです…(ごめんなさい剛さん)。

無知なのを承知で申せば、女性の「守る」と男性の「守る」って何となく違うんかなあ…って思ってて、だから、男性ファンに向けて、「女性を守るときはこうだぜ!」みたいな言葉かなーとか思ってて…あーよく書いてることが分からんのですが…。

「君を守る」って私旦那に言ったことがないから、受け止めた私としては、「旦那君!キミを人生かけて守る!」となれるかしらとおもっちゃって…ならなければいけないかな…なんか恥ずかしい…。母親になると違うのかな…。

だからなんかめちゃくちゃリアルに聴こえました☆ま、自分の感受性の問題ですので…。



そして剛さんの愛と命を、皆さんの愛と命でどう評価するかは自由ですとおっしゃったうえで、歌う理由に触れられます。

剛さんが歌う理由、それは、「目立ちたいわけではなく、かっこいいと思われたいとかではなく、日本人の心を変えたいから」とのことです。



そしてこれから歌う曲の説明をされます。


「自分が六十歳になったときに、奈良の平城宮跡の空の下でこんな思いに胸が潰されるんだろう、そんなことを思いながら書いた曲」

「大切な人が旅立っていった、大切な命が旅立っていった、遺された人の愛を描いた曲」

「日本や海外でたくさん起きている災害や事件に、直接何かができるわけではないけど、音楽をや多くの人の目の前に立ったり、目立つ場所に出て行けるということで、何かをやっぱりしなきゃならない、そんなもどかしさの中でできた曲」


とのことです。


つよしさんは曲の前に上記のように曲の説明はされましたが曲の題名は言いませんでした。

どの曲の説明がどの曲かは好きなように感じていいのかなあ?と勝手に思って、好きなように感じました。

「皆さんの一度きりの人生、その色をまた僕が歌を歌っている間に、この空の上に皆さんで描いてそして一つの色を作ってみましょう。」

そして静かなイントロからはじまったのは、「空〜美しい我の空」。


続きます。

(※緑のお星様、黄色のお星様、コメント等々ありがとうございます。)