カンケリ

KICK THE CAN CREW の話です。活動再開とかではないのですが…。


なんかとりとめもないんですが(最近多いですねえ…へへ)、こんなことをここで書いていいのかわからないんですけど…。







昨晩友達からメールがあって、

KREVAとLITTLEがロッキンジャパン出るって!」


布団から飛び起きて、だんなを起こして、「たぶんある…」と言ったら泣きはしないけど目頭が熱くなりました。





MCUの出演は決まっていて、そこに新しく出演が決まったKREVAとLITTLE。

多分ある…何か…と期待せずにはいられないんです…。






KICK THE CAN CREWという3人は私にヒップホップの楽しさを教えてくれた方々なのです。

デビューちょい前くらいから、ふわーと聴いて「カッコイイ」と思って、「イツナロウバ」が売れたときは本当に嬉しかったんです。



私のファン心理がおかしいのかもしれないし、何様発言をお許し下さい。

私はファンになったアーティストさんが世間様に認められたい!ねえ聴いてよ!見てよ!こんなに凄いんだからぁ!という欲があります。

だから、売れたときは心底嬉しかったんです。

そして日本のヒップホップを歌ってるって言われたとき、すんごく嬉しかったんです。




それから3人で活動してて、最初の、それこそ最初の時は3人でこれからもというのを信じて疑わなかったのです。



でも、やりたいこととかがそれぞれにあり、個人個人の突飛した音楽性も感じてたから、どこかでソロにいくっていうことはぼんやりと感じてました。

でもそれが仲の良し悪しとかには繋がるものじゃないって言うのも分かっていました。

だって「3人が楽しんでる」っていうのは伝わっていたので。





でも、ぼんやりは本当になって、ファンの前に出されたのは活動休止でした。






「やりたい音楽がそこにあるから」

「それをとったときソロだった」

「自分の可能性を試したくなった」

「自分の人生だから嘘つきたくない」

「このまま続けてたらファンを悲しませるだけだから」



みんなのいう、その言葉、それが本当なんだと思うんです。




活動休止になったとき様々な憶測が飛びました、でも憶測でしかない、私はそう思ってます。


そのとき去っていった人もいました。

それは、みんな真剣だったからだと思います、私は。

でも去らなかった人が真剣じゃなかったわけではなくて、どちらもそれぞれが真剣にファンであることには変わりはないと思います…わたしの周りではそうだっただけです…。




私は、3人は、3人なりに話をして、3人なりの答えを出した、と理解しました。

そして今があるんだ、今を作っていくんだ、そう思ってみんながソロになってからも暑苦しくソロを応援してきました。




そんな時、そんなときの2008年ロッキンジャパン。

大好きクレバを間近で見ようと、だんなと友達と前でぎゅうぎゅう押されながらステージを見てたら、「まさか」が起こりました。



ステージに、KICKがいたんです。












2004年半ばからソロを応援して応援して応援して、でもどこか気持ちには嘘をついてて、ソロのみんなに迷惑かかるからKICK再結成なんて言葉に出したくないって思ってて、でもKICKを見たら一気に沸点が上がって、どうしようもなく私はKICKが好きなんだって思ってしまいました。


フェス後、活動再開なの!?なんて思ったけど、活動再開ではなく。


でも、それでも、

K「実際にありえないってくらい盛り上がったし、ライブも本当に楽しかった」

L「楽しかったねえ。…なんかやってて思い出す感じがよかったですね」

M「皆の喜んでる姿や泣いてる姿をみたら、やって良かったなと想ってます。心からありがとうね!楽しかったです!」

この言葉だけでなんか十分でした。




いや、それも多分気持ちに嘘はついてます。




本当はKICK再開して欲しい。

でもやらない、やれない理由があると思い…これは想像論ですが、多分KICKになったらKICKファンはKICKを求めるんだろうから。

それは、もしかするとまた3人の首を絞めることになるのかもしれない…そのことを3人ともわかってるかもしれない…だから、私は今はちょっとだけの希望でいい。

「いつか、もし、それだけで」…私が好きになった他の方もそうだったから。



私の中では、活動休止している場合のソロと、活動もしている場合のソロとでは応援の仕方もちょっと変わってくる感じがあるような気がするんです…。

母体が無いのとあるのとでは、心の拠り所をどこにおくかという意味も含めてちょっとまた違う部分があるんです。私の中では。



だから、多分まだこのまま、どこか隠しながら応援していくんだと思います。



そして翌年のロッキンジャパンでもまた一夜限りの復活をしてくれた3人。

やっぱり活動再開はなく。でもそれも知っていました。

わかりたくないけどわかりました。









そして今年。

KREVAのライブ、オーラスに届いたLITTLEとMCUの花輪。

応援に駆けつけて最後ステージに上がって花束を渡して「これから飲みにいくの」と言うMCUと、自分の仕事でこれない代わりにメッセージを残したLITTLE。

そしてロッキンジャパン、それぞれソロでの出演。












ごめんね。

一夜限りの復活を期待しています。

別にステージで何もおこらなくてもいいんです。

でもファンだから。

ファンだから期待してしまうんです。

吹けば消えそうな灯くらいの希望の光をともしているんです。






もし一夜限りの復活をして、まわりのみんなが泣いていても、また私は泣かないでいると思います。


「今年もKICKファンでいてよかった、そう思える瞬間を作ってくれてありがとう。どうしようもなく大好きだよ。」


その想いはあるけど、泣かないことが私のささやかな抵抗なんです。3人に対する。…素直じゃないですね。





旦那と「おー!よかったな、また興奮できるね」と言われて、「また」があることに幸せを覚えた夜の話でした。