だんなの KinKi Kids concert tour J 終了後の銀色暗号
コンサート終了後、テンションの上がった一人の男子が、熱くエンターテイナーとしての
KinkiKidsを生々しく語る本当にあった怖い話です。
途中石炭入れすぎたのか、熱くなりすぎて暴走特急になります。
(はじめは前のレポからの続きになります…)
コンサートが終わり、疑問に思っていたことを聞いてみるわたし。
わたし「あのー…、なんで歌えるんですか?」
だんな「妹、キンキ大好きだったから、毎日のように歌かかってたし、テレビも一緒に見てたから」
義妹は小学校入るか入らないかのころから、キンキさんが好きだったとのことで、
「おれ、たよりにしてまっせ歌えるもん」と話していました。
しかも、
だんな「妹、つよしも好きだけど、光ちゃんが大好きだったから、俺いっつもつよしパート
歌わされて踊らされてたの。しかも、あいつつよしの真似して歌えとか言ってくる。」
小学生の兄妹がキンキ踊る図か…見たいなあ…。
小学生の男子のつよし物真似…面白かっただろうなぁ。
そのあと、だんなが実家を出るまでの間、ずーっとキンキの曲がかかっていたようで、
「多分昔の曲ならお前より歌えるよ」とのことでした。
「そのことなんでキンキの話したとき話してくれなかったの?」と聞いたら「なんか恥ずかしかった」そうで、
コンサートは女の人ばっかりだと思ってたから行くのが嫌だったらしく、キンキ自体は嫌いじゃないとのことでした。
そして、
だんな「あーそういえば、母親と妹、光ちゃんのソロコン行ったって言ってたなあ。」
わたし「ええっ!ほんとに!?」
だんな「うん。空飛んでたーって言ってた。」
ひとつなぞが解けました。
ふつう長男の嫁が元旦にだんなの実家に帰らないということは、よろしくないのではないかと
思っていたけれど、コンサート行くのに理解を示してくれたのは、そういった背景があったみたいです。
(実際、帰ったら「どうだった?格好良かった?」とか色々聞かれました)
そんな話をしていると、周りに座っていらっしゃったファンの女性の皆さんから、
「さっきはよう叫んだねぇ」とか、「あんな台詞、ごめんねぇ」とか、「ありがとう、おもしろかったよ」とか、
も一度感謝されて、だんなは、鼻の下が2センチ伸びていました。
女性からほめられてよほど嬉しかったと見えます。よかったよかった。
そして、ポーラーハットに黒縁めがねのだんなに、「剛ファンなん?」
「剛君カッコイイよね」とか色々聞かれて、
だんな「剛君はお洒落でかっこいいと思います。歌も上手いですし。」
まさかの「君」付け。
そして発言がよそいきすぎるよだんな君。
他のファンの方からは、「えー光ちゃんもかっこいいよー」と言われ
だんな「光ちゃんはかっこいいというより、可愛いと思います。」
といって、ファンの皆さんをざわつかせてました。
ファンの方が、「それ、剛の前で言うたらあかんよ!」とか言ってて、めっちゃ面白かった。
そしてその後の、ファンの方の一言で楽しかった空気が一変します。
(※ファンの方結構たくさんいらっしゃり、お一人の発言ではないですので、
結構たくさんの人が話している感じで呼んでください。会話の内容はこんな感じだったということです。)
「今日はキスなかったなぁ」「そうねー」
だんな「キス?」
ファンの人の一言に驚くだんな。
「あ、知らんかった?」
「(キスが)元旦恒例だったの」(←そうなの!?)
「別に、キス見にきたんとちゃうやん」
「え−、でも見たかったやん」
「ラブソングもあったし、あたし結構お腹いっぱい」
「でもなんかあるとは思ったよね」
「たしかに」
「えー、でも、もう北海道でキスしたから、いいってことじゃないの」
「そやな、北海道でちゅーしたもんな」
「あれは、別やろ、元旦は元旦やで」(←そうなの!?)
だんな「恒例?北海道?」
「そうそう」
「まさか北海道でするとはね」
丁寧にだんなに事のいきさつを教えてくれるファンの皆さん。
(内容は若干割愛します)
「剛がこっちにおいで、目をつぶってっていって」
「剛がいつものように押し倒して」
「光ちゃんはいつものように倒されて」
「観客に見えないようにするから、結局どこにしたかわからん」
とか、いろいろな情報をだんなに教えてくれます。
おもむろにわたしを見て、
だんな「お前行ったとき?」
そうなんです。
わたし、きたえーるが良かった話はしたけど、キスの話はしてなかったのです。
いや、できるわけがない。
ショートボブのファンの方「え!ほんま!?行ったん?」
ロングヘアのファンの方「二日目?二日目?19日?」
まさかこんなところで…カミングアウトすることになるとは…。
わたし「あ、は、い…行きました…ふつかめ…」
「ほんまに!」
「えーどこで見たの?」
「めっちゃ羨ましい!」
「どんな感じだったの!」
「結局どこにしたん!?」
「ちょっと、一気に聞きすぎ!困ってるからー」
「やって、見たていわはるからー」
と、周りのファンの方の反応はすこぶる面白かったのですが、
何かだんなには後ろめたさを感じ、だんなの顔を見ることが出来ませんでした。
ファンの方と話が盛り上がり、一緒に退場して、駅の混雑が空くまで寒空の下お話していました。
外にでてからは、ファン暦何年!とか自己紹介、今回のコンサートの話、
色んな話をしてくれて、「キス」のことはすっかりだんなの頭から消えたみたいでした。
まだキンキさんにはまって日が浅い私に
「もっと好きになってね」
「最近ファンになってくれるなんて、ありがとう!」
「またコンサートで会えるといいね」
「だんなさんもまた来てね」
と色々嬉しい言葉をかけてくださいました。
なんか、めっちゃくちゃ嬉しかったです!
終わってからもあったかくなるライブなんて行ったことないし、
こんなにファンの皆さんが優しくてあったかいライブは初めてでした。
(ここからはほとんど会話形式の記述となります…書きようがなかった…)
そして、帰りの電車内。
たくさんのキンキファンの皆さん。
パーカーのフードにKinkiKidsの文字が入っている女の子たち。
自分で作ってきたのでしょうか。
向かいに座った男の子のファンたちは、金テープを「これストラップにしーよぉ☆」と言っています。
平和です。
しかし、その平和は、私の放った「ファン」という3文字であっさり崩れます。
そして、コンサート直後のだんなはテンションが高かったのです。
だんな「楽しかったなー、キンキ、なあ?」
わたし「そうだねー、すっごく楽しかったねー…ファンの人も優しかったし…」
だんな「なー…、ファンって、キンキが仲良いのが本当に好きなんやな…、
……ファンのひとっていえばさ、さっきの話って本当なん?」
わたし「え、なにが?」
だんな「キンキ、キスしたの?」
突然の本題に固まる私。
しまった…思い出させてしまった…。
冷静ではないですが、冷静を装いはなします。
わたし「あ、ああ……なんていうのかな、その、した、んだろうね、多分…」
だんな「なに、お前近くで見たんやろ?どうだったの?光ちゃん押し倒されてたの?」
なんだろう、なぜそこまで尋問するの…。
わたし「う、うん……、したように見えたけどあっさり押し倒されてしまったし、あんなのはじめて
見たから、ぶっ飛んじゃって、よく覚えてない…」
だんな「男同士のキスにうろたえるような歳じゃないだろー?」
うろたえます。
うろたえますよ(2回目)。
いや、今でもうろたえてます(しつこい)。
だんな「凄いなー。口にしたん?」
わたし「いや、あの、見てる場所で色々意見が違うし…口とは言いきれないですけど……」
だんな「お前見たところからは、どーだったの?」
どうしてそんなこと聞きたいの…
わたし「倒れるちょっと前に顔がぶつかって、口っぽかったけど、本当にそれはわからないから…
客席に背を向けて光一さん隠す感じだったから…」
だんな「すげーーーー!」
何でこの人テンションあがってるのか、さっぱりわかりません。
だんな「だってさ、凄いよ。だって、俺、松●(親友)とキスできないもん。」
わたし「ヘっ!?スッ、ステージ、だからでしょ!う、ウケ狙いでしょ!」
だんな「いや、ウケ狙いだったら、Mステぐらいまででええやろ。」
わたし「!!!!!や!ほら、気分のっちゃったんでしょう!!」
だんな「だから、俺は気分のっても松●にはできないってば。お前できる?美●ちゃんと。」
わたし「い……いや、出来ないですけど…でも、ほら、でも、実際したかどうかわからないし、さ?
…そうだよ!押し倒されただけかもしれないし!」
だんな「俺はさ、キスも凄いけど、押し倒されるって方がどうかと思うよ。」
「光ちゃんだって男なんやから「嫌だ」って抵抗すれば押し倒されないじゃん。」
わたし「そっ!!!それはそうだけど、エンターティナーですから!!」
だんな「じゃー、仕事だから押し倒されてキスしたってこと?」
そ ん な こ と 聞 か れ て も 答 え ら れ な い で す よ 本 人 じ ゃ な い か ら
そしてここから、石炭が大量に入り、暴走特急が止まらなくなります。
喋りまくります。
男のエンターテイメント論の始まりです…
「例えば、エンターティナーとして、お客さんからそういった仲良しキスだのが求められてるとしたときにまず、
やらない選択もあるわけじゃない?だってもし彼女とかいたらさ、彼女のこととか考えると嫌じゃないのかな?
でも、そこをあえて、やるって決めて、キスが出来るってのも凄いんやけど…」
「もしエンターテイメント性を追求するんだったら、わざわざ押し倒してキスしてるところを隠さないよな」
「………。」
「だって実際さ、キスしてるところを確認できるほうが笑い飛ばせるっしょ?隠してたら見せたくないみたいじゃん。
あー、でも、そこをあえて見せないことで、客の期待を煽るとしたらさ、それはそれでエンターティナーとして、凄いよな。
それは考え付かないもん。あっ、でも逆に本当はしてなくてもしたように見せることもできるか。それはそれで凄いね。」
スティーブン・セガールさん、早く来て。そしてこの暴走特急を止めて。
「それでさ、いくらファンサービスっていったってさ、ふたりで意見一致しないとさ、キスなんて出来ないだろ普通。
だからさ、つよしがファンサービスの一環で光ちゃんに迫ったとしても、光ちゃんが本気で抵抗したりすれば未遂で
終わるわけじゃん。普通はそれでも十分おもしろいのに…」
「大の大人、しかも男があっさり押し倒されるって、光ちゃんあんまり抵抗してないってことじゃないの?」
「………………。」
「だからさ、光ちゃんの行動の方が不思議なんだよね実際。普通はキスするより、されるほうが抵抗あるじゃん。
いくら仕事だっていったって、男なんだから押し倒されるって嫌じゃねーのかなって思うんだよね。
だから押し倒されそうになったら、俺だったら逆に倒しに行くと思うんだよ。キスされそになったら、しに行ったる!みたいな。」
頭が痛い。
「でもそこをあえて押し倒されるっていうことは、よほど全部許してるか、よほど信用してるか、
よほど好きかってことやないの? 違う?少なくとも本気でキスは嫌がってないよな。
でも、キスは嫌やのに押し倒されたほうがファンサービスとして成り立つって、キスされたほうが
おもろいって考えての行動だとしたら、光ちゃんめちゃくちゃ仕事人だよな。凄いよ、光ちゃん。」
あー、今日バファリン持ってきてたかなー。
「だからさ、普通に考えれば、出来ないよなぁ。キスも、押し倒すのも、されんのも。」
ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン…
「いや、その前に、30過ぎてるんだから、仕事にしろマジにしろ、人前でのキスっていうのは
そうとう本気じゃないと出来ないよね。」
ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン…
「だから、俺、別にどっちだっていいんだけど、キンキのふたりはすごいよな。そういった姿をファンに見せるんやから!
俺ほめてるんだよ?聞いてる?」
次は新宿ー新宿ー
寒風に
だんな放った 言の葉
一瞬ね
四季たちが 揺れて死んだ…
しんだ。
そうか、問いたださないで壊れるからってそういうことなのね…。
問いたださないです、私が壊れるから、だからもう疑問を投げかけるのもやめて頂戴。だんな君。混乱します。
とりあえず、だんなはいろんなことを考えすぎだと思います。
だんなの最終的結論は、「キンキキッズは凄い」でした。
わたしの最終的結論は、「どんなキンキも好き」でした。
そんな2010年元旦。
本当にすいませんでした。
自分の胸のうちにおさめているのがつらくて書いちゃったようなものでございます…。
次はもう少し素敵な記事を書きたいと思います。