タイヤのにほひ

(※写真はじかれてしまったのでもう一度アップしてみます)

「かいこちゃん、ベルギーっていいよね」


いつもそれとなく話を振ってくる先輩がいます。

チョコが好きだからベルギーが好きと言う訳ではありません。






「スパフランコルシャン行きたくね?」







来た。

そうです。

彼はF1が好きなのです。








私の職場の先輩Hさんは、鈴鹿には89年から行っている年季の入ったF1ファン。

わたしが「最近キンキ好きなんですよ」と職場で公表する前から、ガッツリ玄人向けのF1話を

F1ド素人の私に投げかけてくる方で、公表してからは、

「知ってた?堂本君F1好きなんだよ!!!」と教えてくれました。


その先輩と堂本君との出会いは、何年か前のイタリアGPだそうで。

「金網のところでウォーって言ってる姿が映ってさ、普通のF1好きのおにーちゃんみたいだったよ」

と言っていました。

堂本君はファン垂涎のポイントの一番前で観戦をしており、

モンツァの中でも一番イイトコだよ!俺はテレビなのに!あーいうとき芸能人ってうらやましいよなあ」

とも言ってました。



そして今回の話はスパフランコルシャン。

スパフランコルシャンのグリエ シチリア産アンチョビと香り豊かなハーヴ添え とかいう料理でもなく、

新世紀スパフランコルシャン新劇場版 みたいなアニメの名前でもありません。



サーキットの名前です。


モンツァもさー、超高速サーキットだから行きたいけど、でもやっぱり行って見たいのは、

 モナコとベルギーのスパフランコルシャンだね。行きたいよねえ。」





えー、モナコはご存知超有名なモナコGPが開かれるところですが、ベルギーのスパフランコルシャンは

昔からあるサーキットで、Eau Rougeといわれるセクション(コーナーがたくさんあるところらしいです)が

あることで有名なのだそうです。


ベルギーは北部と南部で言語が違い、北部がオランダ語、南部がフランス語を使っているんですって。

Eau Rougeはフランス語で赤い水を意味し、そこのコーナーの近くを流れる川が鉄分を含んで赤く見えるから、

その見た目がコーナー名となったそうです。


そこのセクションは時速300kmで駆け抜けるコーナーで、「レーサーの度胸が試されるところなんだよ」

と話していました。


いつも、分からない分野の話は「へー」としか相槌が打てず、話題を膨らませることができないままで

申し訳ないなと思うのですが、自分から触れることの無い分野を「こういうのもあるんやで、見てみい」と

教えてくれるのは聞いてる側は楽しいのです。本当に自己中なワタシ…。

だから、ラジオで聞くつよしさんの魚の話もこういちさんの車の話も、

雑誌で読むこういちさんの突拍子の無い発言もつよしさんの奈良のイイトコ再発見もおもしろい。



そんなこんなでHさんと仕事が一緒になるときの昼休みは、いつも決まってこんな感じです。




3月14日。

あくびをかみ殺しながら出勤し、机に行くと机上に昨日は無かった一冊の本が。


「いつもF1のことずっと聞いてくれているからお礼」


何だろう?と思うより前に、頭上から声が降りかかってきて驚いたのですが、内容を見て

もっと驚きました。

それは、あのH●NDAの小冊子。

眠っていた頭がパチーンと覚醒しました。

本当にありがとう先輩!別にそんなことを期待して聞いていたわけではありませんが、

私がキンキ好きということを知って持ってきてくれたというのがめっちゃ嬉しいです。


そして、その本をめくると、

「堂本君の好きって言っている2コーナというのはね…」

と、わざわざ図を書いて説明してくれました。





ちなみに、○が書いてあるところは今までに先輩が観戦したポイントだそうです。

文字はカーブの名称で、光一君と書いてあるのはこういちさんが好きだといったポイントは

ここだろう!とのことです。


そして、またいつもの昼休み。

タイヤの話(スリックタイヤについて)、F1の規則、昔の4強、選手の出待ち、観戦してる

芸能人等々話してくれました。


特に面白かったのは、昔の鈴鹿サーキットでの話。

昔はレース終了後、サーキットを半分開放してくれたらしくゴーカートも出来たそうです。

(ちなみに先輩は2回ゴーカートにのったそうです)



そして、


「サーキットを回るとタイヤのカス(ゴム)が落ちていてそれを拾って喜んでたんだ」

『なんでですか?』

「ライターであぶって、その匂いを嗅いで配合を調べてた」



すごいよ先輩。

スリックタイヤ美味しそうっていう人もすごいと思ったけど、先輩もすごいよ。

配合を知ってどうするつもりなんでしょうか。


そのあとも、シューマッハメルセデスに行ったのは昔メルセデスの育成プログラムを受講していたし、

ドイツ人だからおかしいことではないと、いつぞやの深夜ラジオで聞いたような内容も話してくれました。





「また堂本君情報教えてあげるから」


そんな先輩とのお昼が4月以降も続いて嬉しいなと思った晴れた日でした。



…最後に。たたみます。






載せていいかわからなかったので顔だけは隠しました。



そして友達からのホワイトデーのお返しも同じ冊子…。

ありがたいことです。